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第13回企画展 これがの空じゃ。 ー『坂の上の雲』にみる俳句ー

2019年2月26日(火)~2020年2月13日(木)

パンフレット

概要

小説『坂の上の雲』に登場する伊予松山生まれの三人の主人公のひとりが正岡子規です。「なにをするにも東京だ」と明治の若者の多くが東京への憧れを抱いたように、子規も上京して東京大学予備門にすすみました。子規は、政治や哲学など多方面への興味をもちながらもしだいに文芸に魅了され、創作や研究に没頭していきましたが、その多感な時期に不治の病である肺結核を患います。子規は病に苦しみながらも生きることや表現することに楽しみを見いだし、「俳句復興の松明たいまつになる」ことを決意します。
 「病牀六尺、これが我世界である。しかも此六尺の病牀が余には広過ぎるのである。」(『病牀六尺』明治35年5月5日)
 今回の展示では、『坂の上の雲』に描かれた子規の「たたかい」を、病床六尺の世界を中心にたどります。

展示の見どころ

展示

建築家の安藤忠雄氏は、小説『坂の上の雲』をイメージして、坂の上の雲ミュージアムを設計され、その象徴的な手法として展示室中央に天窓を設置しました。今回の展示のタイトルは「これがの空じゃ。」です。展示室中央に正岡子規の晩年の部屋を再現し、天窓を通して子規が病床で見上げた空を仰ぎ見ていただくことができます。
 また、イラストレーターでエッセイストの南 伸坊(みなみしんぼう)さんに、各コーナーを象徴する子規とその生涯に関わる絵を描き下ろしていただきました。
 魅力ある安藤建築と南伸坊さんのイラストの中で、小説『坂の上の雲』に描かれた明るい子規の生き方を感じてみませんか。

イラスト

イラスト

企画展一覧

令和6年 第17回企画展 テーマ展示『坂の上の雲』にみる明治の最先端 –近代化への道–
令和5年 第16回企画展 テーマ展示「明治日本のリアリズムー未来へ」
令和4年 第15回企画展 テーマ展示『坂の上の雲』にみる日本海海戦―「運命の海」
令和2・3年 第14回企画展 テーマ展示「『坂の上の雲』のひとびと」
平成31年 第13回企画展
(令和元年)
テーマ展示「これがの空じゃ。 ー『坂の上の雲』にみる俳句ー」
平成30年 第12回企画展 テーマ展示「明治青年 秋山真之」
平成29年 第11回企画展 テーマ展示「好古・真之・子規-明治20年代初頭」
平成28年 第10回企画展 テーマ展示「近代国家制度の形成3 子規と帝国大学」
平成27年 第9回企画展 テーマ展示「近代国家制度の形成2 子規・真之の青春」
平成26年 第8回企画展 テーマ展示「近代国家制度の形成1 明治の教育 子規・真之と小学校」
平成25年 第7回企画展 テーマ展示「日露戦争と明治のジャーナリズム4 ハーグ万国平和会議」
平成24年 第6回企画展 テーマ展示「日露戦争と明治のジャーナリズム3 ポーツマス日露講和会議」
平成23年 第5回企画展 テーマ展示「日露戦争と明治のジャーナリズム2 バルチック艦隊と真之」
平成22年 第4回企画展 テーマ展示「日露戦争と明治のジャーナリズム1 新聞『日本』と子規」
平成21年 第3回企画展 テーマ展示「秋山好古」
平成20年 第2回企画展 『坂の上の雲』1000人のメッセージ展
平成19年 第1回企画展 テーマ展示「子規と真之」