令和元年度 大学連携市民講座「大学から見た世界あれこれ」(全4回)
大学連携市民講座「大学から見た世界あれこれ」の受講生を募集します。
愛媛大学と坂の上の雲ミュージアムが連携して開催する連続講座です。坂の上の雲ミュージアムで、大学の研究者たちが海外調査で得た最先端の研究成果や、世界の現在について学んでみませんか 。
大学連携市民講座「大学から見た世界あれこれ」10:00~11:30
各講座の講師名をクリックすると講師の詳細情報をご覧になれます。
日程 | 氏名 | タイトル | 専門分野 | 所属 |
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8月 4日(日) | 杉元 宏行 | 森と木と人間 | 生物環境学 | 愛媛大学農学研究科 准教授 |
8月31日(土) | 三浦 優生 | 心を伝えることばの仕組み | 言語心理学 | 愛媛大学教育・学生支援機構 准教授 |
9月8日(日) | 野見山 桂 | 野生生物の環境汚染問題 ~これからの地球環境について考えてみませんか~ |
環境化学 | 愛媛大学沿岸環境科学研究センター 准教授 |
9月21日(土) | 魁生 由美子 | 地域をつくるコミュニティケア ―ソウル市恩平区の事例から― |
社会学 | 愛媛大学教育学部 准教授 |
講師紹介
杉元 宏行(すぎもと ひろゆき)
プロフィール
愛媛大学農学研究科准教授。
2005年京都大学農学研究科博士課程修了。独立行政法人 産業技術総合研究所 特別研究員、研究員を経て、2013年より現職。
木材の物理的特性の解明と、それを利用した物性制御技術の開発を行なっている。
2016年ウッドデザイン賞受賞。
講義内容
現代都市社会では、人々は森林の存在をほとんど意識することはありません。
しかし、人類の持続的発展には、欠かすことのできない存在です。
過去、現在、未来にわたる、森林、木の重要性についてご紹介いたします。
三浦 優生(みうら ゆい)
プロフィール
愛媛大学教育・学生支援機構准教授
京都大学大学院理学研究科博士後期課程、金沢大学子どものこころの発達研究センター研究員・特任助教、大阪大学大学院連合小児発達学研究科助教などを経て、2016年より現職。
子どもの言語発達、とくにコミュニケーションにおける発話の意図理解やその障害について研究している。
書籍に『発達科学ハンドブック第10巻:自閉スペクトラムの発達科学』(新曜社)、『自閉症という謎:研究最前線報告』(小学館)など(ともに分担執筆)。
講義内容
他者とのコミュニケーションを成立させるには、単にその言語の規則や語彙を習得することだけでは十分ではありません。会話の中で、ジョークを面白く感じたり、齟齬が生まれたりする場面を取り上げながら、意図伝達の仕組みについて考えてみましょう。
野見山 桂(のみやま けい)
プロフィール
愛媛大学沿岸環境科学研究センター准教授。
2008年熊本県立大学院環境共生学研究科博士課程終了。愛媛大学沿岸環境科学研究センター助教、講師を経て、2015年より現職。
野生生物に蓄積する有害な環境汚染物質を対象に、生態系汚染の実態解明、リスク評価に取り組む。
2013年より環境・動物写真家としても活動をスタートし、2016年にSony World Photography Awardsで日本人初の最優秀写真家賞を受賞。2018年には第14回三浦保環境賞奨励賞を受賞。
講義内容
私自身が世界中で撮影を続けている動物・自然写真を紹介しながら、地球環境汚染問題をテーマに野生生物の置かれている厳しい現実と、これから人類が取り組まねばならない課題についてお話します。
魁生 由美子(かいしょう ゆみこ)
プロフィール
愛媛大学教育学部准教授。
1998年立命館大学社会学研究科博士課程修了。島根県立大学准教授等を経て、2010年より現職。
現在は在日コリアンをはじめとする多様な市民と協働するコミュニティケアに関する研究、
四国朝鮮初中級学校でのフィールドワーク等、地方都市における多文化共生に関する研究を中心に行っている。
著書に『地方発 外国人住民との地域づくり―』(晃洋書房)、『外国人住民と「非集住地域」の地域特性と生活課題』(創風社出版)等。
講義内容
高齢化率が14%に達し、合計特殊出生率が0.98となった韓国でコミュニティケアが再発見され、官民あげて推進されています。
直近のデータと現地のデイサービスやグループホーム等、福祉事業の様子を紹介します。