平成30年度 大学連携市民講座「大学から見た世界あれこれ」(全4回)
大学連携市民講座「大学から見た世界あれこれ」の受講生を募集します。
愛媛大学と坂の上の雲ミュージアムが連携して開催する連続講座です。坂の上の雲ミュージアムで、大学の研究者たちが海外調査で得た最先端の研究成果や、世界の現在について学んでみませんか 。
大学連携市民講座「大学から見た世界あれこれ」10:00~11:30
各講座の講師名をクリックすると講師の詳細情報をご覧になれます。
日程 | 氏名 | タイトル | 専門分野 | 所属 |
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8月5日 日曜日 |
杉元 宏行 | 木と文化 | 生物環境学 | 愛媛大学農学研究科 准教授 |
8月19日 日曜日 |
畑 啓生 | 魚に寄生するウオノエを探してアマゾン川へ | 生態学 | 愛媛大学理工学研究科 准教授 |
9月2日 日曜日 |
竹下 浩子 | ドイツの「こどものまち」にみる市民性の育成 | 家政教育 | 愛媛大学教育学部 准教授 |
9月29日 土曜日 |
市川 克明 | 18世紀からのメッセージ ~プラハに残されている手書き楽譜をもとに~ |
音楽教育 | 愛媛大学教育学部 准教授 |
講師紹介
杉元 宏行(すぎもと ひろゆき)
プロフィール
愛媛大学農学研究科准教授。
2005年京都大学農学研究科博士課程修了。独立行政法人 産業技術総合研究所 特別研究員、研究員を経て、2013年より現職。
木材の物理的特性の解明と、それを利用した物性制御技術の開発を行なっている。
2016年ウッドデザイン賞受賞。
講義内容
人類の持続的発展のためには、樹と、そこから得られる木を上手に利用することが重要です。日本よりも木を多く利用している、フランスの文化のご紹介をいたします。
畑 啓生(はた ひろき)
プロフィール
愛媛大学理学部生物学科准教授。
2004年京都大学人間・環境学研究科博士課程修了。近畿大学農学部水産学科講師、愛媛大学理学部生物学科助教などを経て2016年より現職。
サンゴ礁のなわばり性スズメダイの藻類栽培、アフリカのタンガニイカ湖やマラウィ湖のシクリッド類の適応放散と多種共存、魚に寄生するウオノエの進化などを研究している。
著書に『種間関係の生物学』(文一総合出版)、『生きざまの魚類学』(東海大学出版部)、『Biology of Damselfishes』(CRC Press)(いずれも共同執筆)など。
講義内容
魚の口や鰓に寄生する海のダンゴムシ、ウオノエはどこに起源して、どのような宿主魚を利用してきて、またどのように海から川に生息地を拡げたのか、遺伝子を使って推定したその進化史について、これまでの知見を紹介します。
竹下 浩子(たけした ひろこ)
プロフィール
愛媛大学教育学部准教授。
長崎市生まれ。大学院修了後、1999年~2005年にベルリン自由大学で日独の環境教育の比較研究をおこなう。帰国後、くらしき作陽大学講師を経て、2013年から現職。持続可能な社会に向けた教育(ESD)の推進について研究をしている。
講義内容
子どもたちが模擬的にまちづくりに参加するドイツの「こどものまち」を紹介し、市民性(シティズンシップ)の育成について考えます。
市川 克明(いちかわ かつあき)
プロフィール
愛媛大学教育学部准教授。
武蔵野音楽大学、同大学院修了(ホルン専攻)、ホルン奏者として木管5重奏を中心にアンサンブル活動も精力的に取り組み、また数多くの作品を編曲。ハレ大学(ドイツ)で18世紀後半の管楽アンサンブルの研究を行い、2015年、音楽学博士号を取得。2017年、チェコ共和国に海外派遣研究員として滞在、1800年前後のプラハにおける音楽活動について研究を行う。
「音楽のためのドイツ語事典」、「受験生のための速成聴音」、ホルンメソッド、木管五重奏編曲、CDブックレットの翻訳のほか出版著書多数。バロック音楽作品の指揮、レクチャーコンサート、市民向けの講座を行うなど、理論と実践を結び付けた精力的な音楽活動を行っている。また、在独中に音楽を通じた日独親善交流プログラムを企画し、2011年、ベルリンで日独交流150周年親善友好賞を受賞。
2014年より現職、日本音楽学会、日本管楽芸術学会、国際ヘンデル協会、国際ロゼッティ協会、日本チェコ協会会員、愛媛ホルンクラブ顧問、愛媛フルート協会指揮者。
講義内容
現存する18世紀の作曲家による手書き楽譜を中心に、ドイツ留学中に発見した様々な資料をもとに「学問としての音楽」の実際を紹介します。同時に、チェコの音楽あるいは文化を作曲家、演奏家や日常生活を通して身近に感じていただきたいと考えています。