正岡子規祭2022 のぼさんぽ まち歩き~松山城編~
グランプリ・優秀句 発表
当日、参加者が松山城まで散策しながら作った俳句(総数82句)の中から、俳句サポーター山澤香奈さんが選句。優秀作品5句、グランプリ作品1句を選出いたしました。
その句をご紹介します。※グランプリは参加者全員による拍手で決定!!
グランプリ
- 母親の歩く速度や秋の蝶
- 日向葵 さん
優秀句
- 秋の城三人の見た雲はどれ
- 名智 満 さん
- 何しよう〇〇の秋空にきく
- 吉川 智貴 さん
- のぼさんとデートのつもり秋の城
- 新居田 壽美 さん
- リフト下ことばを拾いつつ秋を
- 一色 理恵 さん
- 赤とんぼ群れる放送塔の錆
- 西条ユーホ吹き さん
俳句サポーター 山澤香奈さん 講評
グランプリ
【母親の歩く速度や秋の蝶】
母親の隣か、背中を見ているのか。速いのか、遅いのか。読む人それぞれの「速度」が思い浮かびます。いつか追いつき、追い抜くのかもしれません。秋の蝶の優しい速度、ひらひらとした軽やかで優しい様子も似合っています。
優秀句
【秋の城三人の見た雲はどれ】
「のぼさんぽ」ならではの句。三人は秋山兄弟と子規だと思いました。三人もこうして、雲を眺めていたのでは、見た雲もあるのでは、と思いを馳せて過ごすのもまた素敵です。
【何しよう○○の秋空にきく】
食欲、芸術、スポーツ……色々な秋がありますが、決められない気持ちをそのまま素直に詠み込んだ一句。とってもユーモアのある、楽しい句です。○○に何を入れようか、考えてしまいます。
【のぼさんとデートのつもり秋の城】
のぼさんと一緒に散策をした「のぼさんぽ」。楽しく散策されている姿が目に浮かびます。また、かつてのぼさんがここを歩いたのかも、と思い巡らせながら歩いていると読むと、それもまた楽しいです。
【リフト下ことばを拾いつつ秋を】
リフトは脚がぶらぶらと不安定で、つい下をのぞき込んでしまいます。眼下に広がる、目に映るものをことばとして拾い、句にしていく。「秋を」という余韻のある終わり方も、広がりが生まれます。
【赤とんぼ群れる放送塔の錆】
赤蜻蛉の鮮やかな色に対して、錆び。飛び群れる姿に対し、動かない放送塔。明と暗、動と静、大と小の対比もとても効いています。また、放送塔の「錆」にまで注目する観察眼が素晴らしいなあと思います。
当日、ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。尚、グランプリ、優秀句は坂の上の雲ミュージアム公式インスタグラムにも掲載しています。
インスタグラム
▲画像クリックで詳細(PDF)を表示します。
実施内容
小説『坂の上の雲』の主人公の一人で松山出身の俳人 正岡子規の誕生日(9月17日)を記念して正岡子規祭2022を開催します。今回は、『のぼさんぽ』まち歩き~松山城編~と題して正岡子規「のぼさん」に扮したガイドに解説をききながら、松山城・秋山兄弟生誕地を目指して散策をします。最後にはミュージアムに戻ってきて俳句サポーター 山澤香奈さんの選句や講評も。選句した作品は後日、公式HPや公式インスタグラムにて発表します。生涯およそ24,000もの俳句を残した俳人子規。子規に思いを馳せながら、のぼさんと一緒に松山城を散策してみませんか。散策しながら俳句が作りたくなるかも!?
当日は出発式の様子や、ミュージアムに到着後の講評や選句の様子をインスタライブで中継予定!
募集要項
募集は締め切りました。ご応募ありがとうございました。
日時
2022年9月24日(土)9:00~12:00(予定)
集合場所
坂の上の雲ミュージアム(松山市一番町三丁目20番地)
受付8:30〜
募集人数
40名(応募多数の場合は抽選・未成年者は保護者同伴)
参加者募集中
※応募多数の場合は抽選とさせていただきます。
※当選者には、事前に通知いたします。
参加費
お1人様500円(秋山兄弟生誕地入館料含む) ※中学生以下無料
参加費について:松山城ロープウェイリフト往復代は別途必要です。当日、各自でのお支払いになります。(詳しい料金などは松山城公式HPをご覧ください)
【参考:松山城ロープウェイリフト往復代 大人13歳以上(中学生以上) 520円、小人(12歳以下) 260円、未就学児は保護者1名につき2名まで無料。65歳以上で松山市在住の方は、証明書(住所と年齢が確認できるもの)持参で無料。】
応募方法
下記、専用の応募フォームからご応募ください。(当選者には事前に通知のほか、当日の詳しい資料を郵送にてお送りします。)
行程(予定) 吟行の行程は約2時間を予定しています(9:30~11:30)
- START 坂の上の雲ミュージアム
- ↓ 徒歩約10分
- 松山城ロープウェイ駅舎 ※ロープウェイまたはリフト利用
- ↓
- ロープウェイ&リフト降車場所(長者ヶ平)
- ↓ 徒歩約10分
- 松山城山頂本丸広場 ※自由時間あり(散策、俳句作りなど)
- ↓ 徒歩約10分
- ロープウェイ&リフト乗車場所(長者ヶ平) ※ロープウェイまたはリフト利用
- ↓
- 松山城ロープウェイ駅舎
- ↓
- 秋山兄弟生誕地
- ↓
- GOAL 坂の上の雲ミュージアム
スケジュール(予定)
8:30〜 |
開場・受付 |
9:00〜 |
出発式(坂の上の雲ミュージアムにて) |
9:10〜 |
俳句作りのレクチャー(俳句サポーター 山澤 香奈) |
9:30〜 |
散策・吟行へ出発 |
11:30〜 |
選句、講評、解散式(坂の上の雲ミュージアムにて) |
12:00 |
終了 (予定) |
※散策・吟行のあと、山澤香奈さんによる選句により受賞句を決定、講評。最終、参加者によるグランプリを選出します。
参加者の受賞作品は後日、公式HPや公式インスタグラムで発表
ゲスト
- 俳句サポーター 山澤 香奈
- 当日は出発前に俳句作りのレクチャーも。散策・吟行へも同行します。
- <プロフィール>
1983年愛媛県生まれ、松山市在住。
愛媛県立伯方高校(現今治西高校伯方分校)在学中、第三回俳句甲子園に出場し優勝。以来、俳句に人生を楽しく豊かにしてもらう。
現在、子どもや学校での保護者向けの句会、月刊誌の編集、旅行者向けの俳句作り案内などを行う。
俳句集団いつき組組員、現代俳句協会青年部、NPO法人俳句甲子園実行委員会所属。
- のぼさん役 渡辺 和也
- 当日は正岡子規「のぼさん」に扮して散策・吟行しながらガイド解説を行います。
- <プロフィール>
1964年8月9日、北条市(現松山市)生まれ。
1992年演劇ネットワークOffice59を旗揚げ、松山を中心に活発な活動を行う。子規没100年祭記念演劇で正岡子規役をうけたことから子規と縁深くなり、子規忌に子規記念博物館で行う一人芝居は恒例となっている。
最近では坊っちゃん文学賞を演劇化した「坊っちゃん文学賞よみ芝居」に取り組み、高い評価を得ている。
注意事項
雨天時について
- 雨天決行。ただし荒天の場合は、坂の上の雲ミュージアム館内にて展示室を回りながら館内吟行ツアーを行います。この場合は、お1人様500円の参加費となります。(中学生以下は無料)ロープウェイリフト往復代はかかりません。なお、荒天時、イベント中止の可能性もございます。
免責事項
- 万一、事故が発生した場合、主催者は保険適用範囲及び、応急処置以外の責任は負いませんので参加者は万全の健康管理のもとご参加ください。
その他
- 当日の気象、天候、新型コロナウィルスの感染状況等によりイベントが中止、変更になることがあります。
- 坂の上の雲ミュージアムには駐車場はございませんので、公共交通機関等をご利用下さい。
- 当日は新型コロナウィルス感染対策としてマスクの着用・手指の消毒・検温の実施へのご協力をお願いいたします。
- 広報への掲載やテレビ、ラジオ等メディアで取り上げさせていただくこともございます。
- 個人情報の取り扱いについて
応募の際に応募者は正確な個人情報を記入し、主催者に提供していただく必要がございます。
なお、必要な個人情報を提供していただけない場合、主催者は当該応募を受け付けることができません。
- 個人情報の利用目的について
提供していただく個人情報は、以下の目的で必要な範囲で利用されます。
・イベント応募者への通知発送。
・本応募に関する応募者への問い合わせ
- 上記の通知・問い合わせは「正岡子規祭2022」係から行います。
応募規約
- ご応募の時点で応募者は本募集要項に記載の諸条件に同意したものとみなします。
- 本募集要項に明記されていない事項については、主催者が最終的な決定権を持つものとします。
- ご応募の際の必要事項に不備がある場合は無効となります。
問い合わせ先
「坂の上の雲ミュージアム 正岡子規祭2022」係
TEL 089-915-2600 (9:30~18:00)
主催・企画・運営
坂の上の雲ミュージアム 指定管理者/コンソーシアム明治松山